投稿

4月, 2019の投稿を表示しています

新元号「令和」によせて

イメージ
私は、最近の世界情勢を俯瞰的に見てみると、グローバリズムから反グローバリズムの方向にゆっくりと動いているのではないかと感じています。 トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」を掲げ、反グローバリズムの方向に動いていると思いますし、イギリスも、EUから離脱できるかまだわかりませんが、意思としては反グローバリズムの方向を向いているように思います。これは、主権をエスタブリッシュメントから国家に戻そうとする動きであると認識しています。 実はこれと似たようなことが、私たちの身の回りでも起きています。つまり、会社から独立し、起業したりフリーランスになり、自分らしい生き方を選ぶ人たちが増えているということです。一部の支配者による中央集権的な社会から、自律分散型の社会に変わってきています。これは本質的には、反グローバリズムと同じ動きではないでしょうか。 ところで、私は自分の会社の組織づくりをするにあたり、目指すべき理想的な組織は、「自立した個の連携」であると思っています。これは、社員一人一人が自分の強みを生かしながら有機的に連携し、ひとつの生命体のように活動する組織です。社員はまず全体の成果を考え、そのために自分は何ができるか、という順序で考えます。そのことが結果的に「個の幸せ」につながっていきます。 私は世界の国々も同様にそうなってくれたら、と願っています。世界全体が平和で豊かになるように、各国がそれぞれの強みを活かしながら連携する社会です。それが結果的に自国の幸せに繋がるはずです。 しかし現状では、分散しただけで、自国・ファースト、自社・ファースト、自分・ファーストに留まっているような気がするのです。でも本当に世界全体が平和で豊かになるためには、連携が生まれなければなりません。それこそが、本当に平和で豊かな未来社会を築けるかどうかのキーワードになると私は思っています。 もし、今起きている分散への動きを、そこに向かうためのステップだと考えたなら、次のステップである「連携」が生まれるようにするにはどうしたらいいか。実はそのキーワードが「日本」にあると私は思っています。 いつだったか、チームラボのイベントに行ったとき、西洋では空間を「自分と自分以外を分けたパースペクティブ」で認識するのに対して、日本人は「超主観空間」といって、空間の中に自分を含め