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KAZKINさんの美しいゴム銃
先日ものづくり文化展に投稿してくださった KAZKINさまのフェイスブック を拝見していたら、 「CNCフライス始めました。」 という記事に辿り着きました。思えばKAZKINさんには、3年ぐらい前に 「ゴム鉄砲製作のようす」 というページを作る際に「ストライクディンゴ」というカッコいいゴム鉄砲のデータを頂き、大変お世話になりました。KAZKINさんはその時はまだ手加工でゴム銃を作っていらしたと思うのですが、今回のご投稿を拝見したら、CNCやアルマイトを駆使したそれは美しいゴム銃を作っていらして大変感動しました。動画までが美しく作られており、KAZKINさんのセンスの高さが伺えます。それにしてもこのゴム銃って、すごく男の心をくすぐりますね。撃った時に手に返ってくる反動とか、カシャっていう動作音とかたまらないと思います。その上この美しさですからね。 その 「CNCフライス始めました。」 の記事には、「仕事でボール盤やバンドソーを扱う程度で、文系卒の僕は機械に詳しくありません。先端の工作機械を自分で組み立てるのは不安でした。でも案外やってみたら簡単で楽しかったです。仕組みを理解できたので、今後何かあっても臆することなく分解して調整することができます。完成品を買ってたらそうはいかないと思います。」という言葉がありました。私はお客さんにそう思って頂けるよう商品提供をしてきたので、この言葉は本当に嬉しいです。また、このページからは大切にCNCを使ってくださっている様子が伝わってきて、そのこともすごく嬉しく感じました。 そのKAZKINさんが、あのデアゴスティーニさんを通じてKAZKIN2120.R.B.GUNSというメタル輪ゴム銃を発売する事になったそうです。もう予約開始しているそうなのでぜひチェックしてみて下さい!
ChatGPTはなぜバカになるのか
先日、Youtubeを眺めていたら、「ChatGPT倒産危機」といった内容の動画が目にとまった。 その動画によると、ChatGPTは1日当たり約1億円もの維持費が掛かっており、採算が取れていないという。ユーザーの数も今年の6月には17億人を突破したが、その後1ヶ月も経たないうちに15億人まで減少し、今も離脱が続いているとのこと。 離脱が続いている理由は、ChatGPTが以前より馬鹿になっているからだそうだ。本来はユーザーが増えれば蓄積される情報も増えるので、利口になっていくと思われるのだが、逆に馬鹿になっていくらしい。実際、あるハッカーが、A1に9+10は21であると学習させた結果、最初はそれを否定していたが、説得し続けたところ、最終的には9+10は21と答えるようになったという。 Hackers Trick AI With ‘Bad Math’ to Expose Flaws and Biases (1) なぜAIが馬鹿になっていくのか、私はなんとなく思い当たることがある。 人間とAIの大きな違いは何か。いろいろあると思うが、その一つは「自分なりの価値観」「哲学」といったものをAIは持っていないということだと思う。たとえば、情報をもとに何らかの決断や判断をするとき、人間の場合はすべての情報を均等に扱わず、自分なりの価値観に基づいて情報を取捨選択している。ところがAIの場合は、そうした自分なりの価値観のようなものを持っていないから、取捨選択せずにすべての情報を均等に扱う。 さらにAIは、それらの情報が正しいかどうかを、エビデンスの有無で判断しているのだと思う。しかし、このエビデンスというのは私に言わせれば、あまりアテにならない。主張したい内容に合わせて無理やりにでも揃えることができるからだ。9+10は21であるといった、あり得ない主張にも、無理やりエビデンスを揃えることはできてしまうと思う。 私は、ものごとはエビデンスがあったとしても、それが正しいとは断定できないこともあると思う。多くの人はそれを知っていて、だからこそ、断定的な物言いをする人を見ると抵抗を感じるのではないか。でもAIにとっては、そういう感覚がないから、エビデンスさえ揃っていれば正しいと捉えてしまう。そしてそれらを集め融合しようとしたとき、どこかで矛盾が生じ、辻褄が合わなくなって、賢くなるどころか混乱...
AI時代だからこそ大切な「その会社らしさ」の経営
経営指針手帳を製本しました。今まではファイルに綴じたものを使っていたのですが、こうして製本したほうが、ページめくりがしやすいせいか、読みやすいと感じます。 この60ページにわたる経営指針手帳には、私なりの「哲学」がぎっしり詰まっています。私はずっと前から、経営には哲学が欠かせないと感じてきました。それがなければ、「その会社らしさ」を形作ることができないと思うからです。 何らかの経営判断をするとき、外側の基準に従って判断しているだけでは「らしさ」は作られません。たとえば、常識がこうだからとか、法律がこう定めているからとか、多くの人がこうする傾向にあるからといった、外側の基準だけで判断していては、個性ある会社にはなれません。 「らしさ」を形作るには、自分の内側にある基準を大切にし、それに基づいて判断することが大切だと思います。その判断基準こそが私にとっての哲学であり、それをまとめたものがこの経営指針手帳です。 最近では人工知能の進化が目覚ましく、経営判断もAIに委ねる時代がくるのかもしれません。AIは膨大なデータをもとに、合理的で的確な答えを瞬時に出すことができるでしょう。しかし、そのような冷徹な計算ばかりに頼った経営からは、顧客や社員からの共感を得られるような会社にはなりにくいのではないでしょうか。 AIが進化すればするほど、人間らしさや、その会社らしさを持つ哲学の重要性は、ますます高まっていくのかもしれないと感じています。