テレワークできない会社は強い?
テレワークを導入する会社が増えていますね。でも、私たちの会社はモノづくりの会社ですから、現物が会社にある以上、どうしてもテレワークだけで仕事を完結させることができません。(完結できないというだけで、全員がテレワークできないという意味ではありません)
でも、私は逆にそれが強みだと思っています。そう思う理由を書いてみたいと思います。
たとえば、最近「グーグルしごと検索」というサービスを知りました。つい最近までは「Indeed に求人記事を載せると検索結果で上位のほうに表示される」と聞いていたのですが、今はグーグルしごと検索に登録したほうが上位に表示されるようになったそうです。なので当社では Indeed を使わなくなりました。もし多くの会社がそうするようになれば、Indeed にとっては困った問題になると思います。
食べログでも同様のことが起きていると思います。以前はたとえばイタリアンのお店を探すとき、スマホで食べログのアプリで条件を設定してお店を探していました。でも今は、グーグルで普通に「イタリアン」と検索すれば、現在地周辺のイタリアンのお店がいくつも表示されるようになっています。なので私は食べログをあまり使わなくなりました。これも食べログからすれば困った問題です。
もしかしたら、ホテルの予約とかもグーグルでできるようになれば、楽天トラベルとかもいらなくなってしまうのかもしれません。
私はテレワークで完結する仕事、つまり、モノを何も生み出さない会社というのは、分野にもよりますが、このように1つの巨大企業が市場を独占してしまうことがあるため、その波に飲み込まれやすいのではないかと思っています。
それに比べてモノというのは、ブランド力を付け加えやすいという利点があります。たとえば同じタバコでも、顧客から「この銘柄のタバコが好き」というふうに思ってもらえる。なので銘柄がたくさんあっても寡占化が起きにくい。つまり、巨大なタバコメーカー1社にすべての銘柄が飲み込まれてしまうようなことが起きにくいと思います。
なので、モノを生み出す仕事で、かつ、ブランド力を持つことができれば、私はとても強い会社にすることができると思っています。働く社員も、ひたすら時間とコストに追われるような生活をしなくて済みます。
だからこそ当社では、製品に作品的な価値を付け加えたりして、ブランド力を付けることに力を入れています。「ORIGINALMIND製品を所有することが技術者としての誇り」と思われるような会社になること。それが私たちのビジョンです。