投稿

12月, 2024の投稿を表示しています

AI時代だからこそ大切な「その会社らしさ」の経営

イメージ
経営指針手帳を製本しました。今まではファイルに綴じたものを使っていたのですが、こうして製本したほうが、ページめくりがしやすいせいか、読みやすいと感じます。 この60ページにわたる経営指針手帳には、私なりの「哲学」がぎっしり詰まっています。私はずっと前から、経営には哲学が欠かせないと感じてきました。それがなければ、「その会社らしさ」を形作ることができないと思うからです。 何らかの経営判断をするとき、外側の基準に従って判断しているだけでは「らしさ」は作られません。たとえば、常識がこうだからとか、法律がこう定めているからとか、多くの人がこうする傾向にあるからといった、外側の基準だけで判断していては、個性ある会社にはなれません。 「らしさ」を形作るには、自分の内側にある基準を大切にし、それに基づいて判断することが大切だと思います。その判断基準こそが私にとっての哲学であり、それをまとめたものがこの経営指針手帳です。 最近では人工知能の進化が目覚ましく、経営判断もAIに委ねる時代がくるのかもしれません。AIは膨大なデータをもとに、合理的で的確な答えを瞬時に出すことができるでしょう。しかし、そのような冷徹な計算ばかりに頼った経営からは、顧客や社員からの共感を得られるような会社にはなりにくいのではないでしょうか。 AIが進化すればするほど、人間らしさや、その会社らしさを持つ哲学の重要性は、ますます高まっていくのかもしれないと感じています。

世界がひっくり返る

イメージ
先日の兵庫知事選、結果がとても気になっていたのですが、斎藤元彦さんが当選して嬉しかった。ただ、私は斎藤さん自身が知事としてどれほどの資質や能力を持っているのかはわかりません。なので、私が嬉しかったのは、斎藤さんの勝利そのものではなく、ネットの影響力がオールドメディアを上回ったことなのだと思います。日本では初めての出来事でしたしね。 今、多くの人がオールドメディアに対して不信感を抱いているのを感じます。つい先日も、アメリカの大統領選において、テレビではハリスが優位だと報じられていましたが、実際にはトランプが圧勝しました。また、ウクライナ戦争ではプーチンが「悪」であり、イスラエルにおいてもハマスが「悪」として報じられてきましたが、情報を精査していくと、そうとは言い切れない意見が多く見つかります。こういったギャップが不信感のもとになっている気がします。 メディアへの不信感がここまで顕著になったのは、コロナがきっかけではないかと私は思っています。接種は「個人の自由」とされながらも、疑問を投げかける人が陰謀論者扱いされたり、Youtubeでは動画が削除されたりする。そして、超過死亡数の増加について調査が進まないのに、紅麹については徹底的な追求が行われたりする。こういった矛盾に「何かおかしい」と気づいた人たちが、真実を求めてネットで情報を探すようになった。その結果、ネットの影響力がオールドメディアを凌駕するようになったのだと思います。 斎藤さんやトランプの勝利は、その変化の象徴と言えると思います。皮肉なことに、これは権力者やメディアが自ら招いた結果だと思います。彼らへの不信感は、彼ら自身が作ってしまった。今回の兵庫知事選でも、県内の22名の市長が対立候補を応援するという行動に出ましたが、それが逆に反感を買い、さらに斎藤さんの支持を強めてしまいました。その支持は強大で、県議会が全会一致で惨敗させた斎藤さんを、開票直後に当選確実となる「ゼロ打ち」で復活させたほどでした。 もし、権力者とメディアが今後もネットの声に背を向け続けるならば、不信感はますます強まり、その勢力を逆に大きく育てていくことになる気がします。今回の斎藤さんの当選で、「世の中を変えることができる」という意識を持った人は多いと思います。ですから、こうした動きはもう無視できないほど強大なものになっていく可能性もあると思う...