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「金型製作代行サービス」を開始しました

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今から6~7年前に、社員から「卓上型の射出成形機を開発したい」という提案がありました。その時は、「そんなの誰が買うんだろ?」とポカーンとしました。なにしろ当時は3Dプリンタが大きな話題になっていて、そういう便利なものがあるのにわざわざ金型まで作って成形したい人が当社の顧客層の中にどれだけいるんだろう?と思ったからです。 しかし社員が私を無視して(笑)発売に踏み切ると、数量はそれほど多くないもののコンスタントに売れていきました。そして、いまだに理由は謎ですが、コロナ禍になってから売り上げが急に伸びていき、他の製品の売り上げ減を救ってくれました。これを受けて昨年10月、射出容量を前機種の2倍に増量した新モデル「INARI M12」を発売しました。 ただ、以前から「金型はどうすればよいですか?」といったお問い合わせを多く頂いておりました。当社は「KitMill」という加工機も販売しているため、それを使って金型製作にチャレンジしてほしいところではありますが、金型製作には多くのノウハウがあり、加工機を持っているだけでは優れた金型を作ることはできません。 そこで「金型製作代行サービス」を思い付き、そのサービスに協力してくれる業者を探すことになりました。 めったに人との交流をしない私ですが、10年ぐらい前にミヨシ様とモールドテック様にお会いしたことがあり、とても好感を持っていました。ミヨシ様はアルミを用いた試作金型でトップクラスの実績を持っていますし、モールドテック様は金型設計に豊富な経験があり、「プラスチック製品設計者1年目の教科書」という本も執筆されています。当社とのマッチングはぴったりだと感じ、協力をお願いしてみました。お二人とも快諾をしてくださり、このたび、「金型製作代行サービス」を開始するにいたりました。 社員の提案で発売したINARIですが、卓上で射出成形ができることはとても大きな可能性があるなあと改めて感じています。先日ワンフェスに出展し、このINARIを展示しました。こんな時期ではありますが、コロナ前と同じぐらいたくさんのお客さまに見ていただくことができました。ワンフェスは国内では最大クラスの立体造形のイベントです。そのような分野のお客さまに、INARIや金型製作代行サービスを知っていただけたことはとても有意義だったと感じています。 私たちは小さな作り手