コンピューターと人間の違い
うちの会社は決算月が10月なので毎年この時期になると経営計画を書きはじめます。それにあたって、「コンピューターと人間の違い」が気になっています。
以前、天才棋士の羽生さんが「コンピュータは沢山手を読めば読むほど強くなると思いますけど、人間は少なく読めるようになればなるほど強くなっていく」と述べたそうですが、私はこれほどコンピューターと人間の違いを的確に述べている言葉はないと思っています。この言葉を私なりに解釈すると「コンピューターは帰納的思考しかできないが、人間は演繹的思考ができる」となります。つまり、コンピューターは膨大なデータを瞬時にサーチして最善な方法を見つけ出すことが人間よりはるかに優秀、でも人間は、それより一段次元の高い方法を直感的に見つけ出すことができるということです。
たとえば、どんな商品を開発するかを決めるときに、売り上げデータなどを分析してニーズを探る、いわゆる「マーケットイン」ならば、コンピューターはかなり有効なツールとして役立つでしょう。しかし、全く新しい価値を創造し、それを作り手のほうから提案をする、いわゆる「プロダクトアウト」においては、人間のほうがはるかに優れているのではないでしょうか。
そもそもデータというのは、既に「過去」です。そのデータを、いかにたくさん集め、あらゆる角度から分析したとしても、それはやはり過去であり、同一次元上のものであるから、どうしてもこれまでにない新しい価値を生み出すことは難しいのではないでしょうか。
だからこそこれからは、もっと直感的でもっとシンプルな欲求にもとづいた発想が求められるのだと思います。目に見える世界だけを信じるという考え方は、少し厳しくなってきているように私は感じています。
以前、天才棋士の羽生さんが「コンピュータは沢山手を読めば読むほど強くなると思いますけど、人間は少なく読めるようになればなるほど強くなっていく」と述べたそうですが、私はこれほどコンピューターと人間の違いを的確に述べている言葉はないと思っています。この言葉を私なりに解釈すると「コンピューターは帰納的思考しかできないが、人間は演繹的思考ができる」となります。つまり、コンピューターは膨大なデータを瞬時にサーチして最善な方法を見つけ出すことが人間よりはるかに優秀、でも人間は、それより一段次元の高い方法を直感的に見つけ出すことができるということです。
たとえば、どんな商品を開発するかを決めるときに、売り上げデータなどを分析してニーズを探る、いわゆる「マーケットイン」ならば、コンピューターはかなり有効なツールとして役立つでしょう。しかし、全く新しい価値を創造し、それを作り手のほうから提案をする、いわゆる「プロダクトアウト」においては、人間のほうがはるかに優れているのではないでしょうか。
そもそもデータというのは、既に「過去」です。そのデータを、いかにたくさん集め、あらゆる角度から分析したとしても、それはやはり過去であり、同一次元上のものであるから、どうしてもこれまでにない新しい価値を生み出すことは難しいのではないでしょうか。
だからこそこれからは、もっと直感的でもっとシンプルな欲求にもとづいた発想が求められるのだと思います。目に見える世界だけを信じるという考え方は、少し厳しくなってきているように私は感じています。